大阪野菜

なにわの伝統野菜とは

大阪府が認定する、大阪で伝統的に生産されてきた野菜の在来品種。おおむね100年以上前から府内で栽培されていることや、苗・種子等の来歴が明らかで、大阪独自の品目、品種であり、栽培に供する苗、種子等の確保が可能な野菜であること、そして大阪府下で生産されていることが条件となっている。全17品目。(平成26年1月現在) [その他なにわの伝統野菜] 芽紫蘇/服部越瓜/三島独活/吹田慈姑/泉州黄玉葱/高山真菜/高山牛蒡/守口大根/碓井豌豆

金時人参 <なにわの伝統野菜>

生産地:
大阪市(住之江区ほか)・堺市・泉南市
収穫時期:
1~2月

江戸時代から昭和初期にかけて大阪市浪速区付近の特産で、「大阪人参」や「木津人参」とも
呼ばれてた。 根身は約30cmで深紅色、肉質は柔軟だが煮崩れしにくく、甘味と香りが強いの
が特長。 関西では、めでたさを彩る正月野菜として知られ、煮しめには欠かすことができない食材。

八尾若ごぼう

生産地:
八尾市南高安地区周辺
収穫時期:
2~4月

根だけを食す普通のごぼうと異なり、軸(葉柄)と根の部分を食用とする。
独特の歯ざわりと豊かな香りがある。地元では昔から、早春を告げる野菜として親しまれる葉ごぼう。
矢のように束ねる八尾独特の出荷形態により「やーごんぼ」とも呼ばれる。
調理前に水にさらしてアクを抜く。油揚げと炒め煮、野菜のかき揚げや炒め物などが一般的だが、苦みも無く繊維が硬くない為、近年、さっとゆがいてサラダやスパゲティなどにも使われている。

泉州水なす

生産地:
泉州地域
(泉佐野市、岸和田市、泉南市、貝塚市、阪南市、泉南郡熊取町など)
収穫時期:
2~10月

原産地は泉佐野市上之郷、貝塚市沢周辺。卵形で果皮がやわらかく水分を多く含み、食味に優れている。
昔、喉を潤す際に絞って飲んだと言われるほど、果実の水分含量が多い為この名がついたとされる。
水なす浅漬け、じゃこごうこなどが有名だが、天ぷらもとろける果肉が美味。

白たけのこ

生産地:
岸和田市、貝塚市、和泉市など
収穫時期:
3月中~4月

泉州地区は、和泉の国と呼ばれた程に豊かな水脈。勾配があり水はけの良い肥沃な土壌。
そこへ手入れの行き届いた緻密で柔らかい粘土質の赤土。そうした環境で栽培され、日が昇る前、頭を出す前のたけのこを掘り起こすため、色白でアクが少ない最高品質に。

泉州たまねぎ

生産地:
南泉州地方全域
収穫時期:
5~8月

泉州地域のたまねぎ栽培の歴史は、日本のたまねぎ栽培の発祥の地として、明治時代から水稲の裏作として作られていた。水分量が豊富で甘みがあり、柔らかいのが特徴のため、生食、煮物、油炒め、スープ、シチュー、炒めて各種料理のベースなどに使える。

大阪なす

生産地:
富田林市、南河内郡河南町を中心に南河内地域
収穫時期:
6~8月

他産地のものと比べると2倍程の大きさで、艶があり色鮮やかな千両なす。
皮も肉質も柔らかく、なす料理一般に広く利用できる。

八尾えだまめ

生産地:
八尾市
収穫時期:
6~8月

八尾市はもともと野菜作りが盛んで、大阪の食を古くから支えてきた都市近郊にある農産地のひとつ。
八尾えだまめは近畿圏No.1の生産量を誇る。また卸売市場にも近いことから収穫適期が2~3日と短い上に鮮度が味の決めてとなるえだまめの性質上、えだまめ産地として各卸売市場から高い評価を得ている。

鳥飼茄子<なにわの伝統野菜>

生産地:
南河内郡河南町、富田林市
収穫時期:
6~10月

江戸時代より摂津市鳥飼地区で栽培されている丸なす。
形は、加賀なすに近くやや下ぶくれで、ソフトボールの大きさ。
皮が柔らかく、独特の甘みがあり、実がしっかりしており煮くずれしにくい為、田楽や煮物、漬物や焼き物も美味。

毛馬きゅうり<なにわの伝統野菜>

生産地:
河南町、千早赤阪村、河内長野市、堺市
収穫時期:
7~8月

果実の上部の濃緑色から下部にかけては徐々に淡黄緑色をしており、長さ約30cmの黒いぼきゅうり。
香り高く、末端部には独特の苦味があり、きゅうりの原種に近い。大阪の毛馬村(現・大阪市都島区毛馬町)で生まれ、江戸時代に食された。もとは粕漬け(奈良漬)に適した品種だが、パリパリとした歯ざわりが、浅漬け、生食、炒め物にも合う。

勝間なんきん<なにわの伝統野菜>

生産地:
南河内郡河南町、河内長野市、南河内郡千早赤阪村ほか
収穫時期:
7~8月

果実重量が900gの粘質な日本かぼちゃ。 江戸時代発祥と言われる勝間なんきんの果実は小さいながらも、赤茶色に熟すと味が良かったことから、勝間村(現・大阪市西成区玉出町)の特産品であった。
粘質の日本かぼちゃなので、煮物や煎り煮のほか、ようかん、茶巾しぼりなどして食される。

玉造黒門越瓜<なにわの伝統野菜>

生産地:
大阪市(住吉区・東住吉区・淀川区)、南河内郡河南町
収穫時期:
7~8月

古代中国の越の国から伝わったことから越瓜と書いてシロウリと読む。
江戸時代、現在の大阪城公園の玉造口を南下した玉造1丁目辺りにあった玉造門(黒塗りのため黒門と呼ばれた)付近で栽培された事によりこの名がついた。
果実の長さ約30cm、太さ約10cmの長円筒型。8~9条の白色の縦縞がある。浅漬けや粕漬けが一般だが、もどした干しえびと出汁で炊く冷やし鉢も代表料理。

大阪きゅうり

生産地:
南河内地区中心
収穫時期:
9~11月

一般的なきゅうりは夏野菜だが、南河内では、なすの収穫が終わった畑で、秋の良い気候の時に、高品質のものが収穫できるように秋作栽培をしている。ハウスで育てられた大阪きゅうりは、色鮮やかで歯ざわりが良く、サラダや酢の物に重宝されている。

えびいも

生産地:
富田林市
収穫時期:
10~12月

さといもの一種「唐芋」の成長途中、土寄せを行うことによって圧した子芋を先太りの紡錘形にしていく。
その形はえびのように湾曲している。最高級のさといもとして珍重されており、棒だらと炊き合わせた「いもぼう」は京料理でも有名。

田辺大根<なにわの伝統野菜>

生産地:
南河内郡河南町、河内長野市、南河内郡千早赤阪村、大阪市ほか
収穫時期:
11~1月

江戸時代より、大阪市東住吉区(旧・東成郡田辺地区)の特産であった白首大根。
根の形は白色の円筒形で、末端が少し膨大して丸みがあり、葉には毛(もう)じと呼ばれるトゲがない。
肉質が緻密でしっかりしているのに柔らかく、旨み甘みに富み、煮物、甘漬けに適している。

天王寺蕪<なにわの伝統野菜>

生産地:
堺市、貝塚市、南河内郡河南町、大阪市など
収穫時期:
11~1月

根部は扁平純白で味が濃く、肉質は緻密、葉の形状はだいこんに似た切れ葉で柔らか。
大阪の天王寺村(現・大阪市天王寺区)付近が発祥の地で、在来蕪のひとつ。
江戸時代の前期から昭和30年代まで食されていた。蕪が地面の上に乗ったような状態で成長する様から「浮き蕪」とも呼ばれていた。正岡子規や与謝蕪村にも詠まれている他、野沢菜の祖先と言い伝えがある。
漬物に適した品種であるが、現在の蕪同様に煮物などでも美味。

泉州キャベツ

生産地:
泉佐野市中心
収穫時期:
12~4月

お好み焼きの本場、大阪の数々の名店が使用する泉州キャベツは「松波」という品種が中心。
松波は寒玉のキャベツで、生で食べてもおいしく、しっかり強い葉だが、歯ざわりはシャキシャキとして歯切れが良い。また、加熱してもくずれず甘みが増す為、煮込み料理にも最適。

難波ねぎ

生産地:
松原市ほか
収穫時期:
周年

もともと中国を原産とするねぎが大阪へ渡来し、ねぎの大産地として、現在の難波周辺で古くから栽培されていた難波ねぎ。そこから京都では九条ねぎ、江戸では千住ねぎと言った、西日本を中心に全国へ広がったとされる。本来は冬が旬で、葉はとろっとしたヌメリと風味を増し、おいしい時期の味を楽しめる。「鴨なんば」の語源とも言われる。

きくな(春菊)

生産地:
堺市、岸和田市、貝塚市、八尾市など
収穫時期:
周年

ハウスと露地を組み合わせた周年栽培が行われている。ハウスでは年に6回程度作付け。大阪では「きくな」として親しまれており、主に中河内や泉州地域で栽培されている。ビタミン類の豊富な野菜で、鍋物はもちろん、あくが少ない大阪産はおひたしにも最適。その他、和え物、煮物、変わったところでは、きくなの草餅がある。

大阪しろな<なにわの伝統野菜>

生産地:
大阪市、八尾市、東大阪市、堺市、岸和田市など府下一円。
収穫時期:
周年

江戸時代から栽培されている大阪在来の野菜で、大阪市の天満橋付近で栽培が盛んだったため「天満菜」とも呼ばれる。みずみずしく、繊維がほとんど無い柔らかな舌ざわり、癖のない味が特徴。厚揚げと炊いた料理が多いが、鍋やパスタなど何にでも使える。葉柄が白いことからしろなとつけられた。

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